イベント情報 最新情報

開催中! 平成29年度鉄の未来科学館企画展「中海鐵工物語-特殊鋼への道-」

投稿日:

島根県の歴史は製鉄とともに歩いてきました。中国山地でたたら製鉄の炎がきえつつあるのと同時に、日本海沿岸部に多くの鉄工所が開業しました。現在、日立金属がある安来地区では特殊鋼の生産と電気炉による製鋼を成功させ、後に松江から安来にかけて、世界有数の特殊鋼生産地となりました。

また、東出雲地区では、大正時代にさまざまな農機具が発明されました。人家と工場が調和した揖屋のまちなみから、農機具の町・東出雲の風土と歴史を感じることができます。

本企画展では、戦前から戦後にかけて経営者や技術者たちがどのような選択をし、中海周辺で世界でも大きなシェアを占める特殊鋼製造地帯や農機具の町が誕生したのか、ご紹介します。

会期  : 平成29年8月10日(木)~9月19日(火)40日間

9:00~17:00(入館は16:00まで)

休館日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)

場所  : 島根県雲南市 鉄の未来科学館

島根県雲南市吉田町吉田892-1

(0854)74-0921

主催  : 公益財団法人鉄の歴史村地域振興事業団

 

【安来】 日本のたたら製鉄から世界の高級特殊鋼へ

安来は古来の製鉄・たたら製鉄の技術を継承しながら、独自のイノベーションを繰り返し発展した地区です。優れた経営者と技術者が集結し、激動の時代に挑戦し続け、現在の日立金属株式会社にいたります。

今回の企画展には、激動の近代製鉄事業を知恵と勇気で支えた安来の人々を5人ピックアップしました。近い未来、日本も新たな激動の時代がやってくるといわれています。その時、私たちはどのように挑戦し生きていくべきか、ここに紹介する彼らがヒントを教えてくれることでしょう。 (写真は松浦弥太郎、株式会社日立金属安来製作所提供)

【東出雲】 転んで閃いた!   農機具のまち

大正時代の初め、宝満山鉱山で鉱夫として働いていた青年、佐藤忠次郎は出勤途中に自転車で転倒。その時、まわり続ける車輪とそれに絡まり散らばる雑草からヒントを得て、「サトー式」と呼ばれるさまざまな農機具を発明・販売しました。昭和に入ると、戦争の影響から朝鮮半島や中国大陸にまで販路を拡大しました。戦後は昭和30年代に大型農具に生産転換、全自動脱穀機や小型トラクター「マイカー」などを販売しました。

現在は三菱重工業の完全子会社化やインドのマヒンドラグループとの戦略的協業などを経て、平成27年(2015)三菱マヒンドラ農機株式会社となりました。

【松江】 江戸時代からの基幹産業 鋳鉄と造船

江戸中期、大橋川の両岸には「御手船方」「御船屋」があり、職人たちが作業する鍛治町、材木町などの地名が史資料にみられます。宝暦8年(1758)には藩が大坂への廻船を開始、これにより民間の廻船業も発展しました。

このような背景から、同時に造船に付随する鋳鉄業も江戸中期から発達しました。明治時代になると、これらふたつの基幹産業に加え、西洋技術の影響を受けた焼玉エンジンが普及しました。

その後戦争の影響により松江の鉄工所はさらに増え、昭和12年(1937)支那事変(日中戦争)が勃発、翌年には県下の鉄工関係企業による島根縣鐡工品工業組合聯合会が設立されました。(写真は『協同組合島根県鐵工会五十年史』より引用)

-イベント情報, 最新情報
-,

Copyright© 公益財団法人 鉄の歴史村地域振興事業団 , 2017 AllRights Reserved.