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吉田町域の神楽を元小屋で楽しむ

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年末のある日、朝日施設長と吉田地区神楽同好会の勝部会長が「ここで神楽をやったらどうだろうか」と提案してくれた企画。それが「SLOW 神楽でめぶき」でした。

この吉田地区神楽同好会は、吉田町域で伝承されていた木ノ下神楽と杉戸神楽が合併した団体です。現在、弊財団ではいづも財団の助成を受け「雲南市吉田町の民俗芸能調査」をおこなっています。調査のメンバーや並行して実施している研究会メンバーには、中国地方屈指の研究者を集めています。これは鉄の歴史博物館の隠れた自慢でもあります。

もちろん、この同好会が伝承している二つの神楽も調査対象です。木ノ下神楽は大正年間に現雲南市三刀屋町中野より伝承されたといわれていますが、それより以前の台本が存在すること、それから高殿自治会の旧集会所や高殿内で木ノ下神楽が招聘され、神楽を舞ったことがわかりました。

この木ノ下神楽が大変貴重であるとおっしゃっていたのが、かつて鉄の歴史村フォーラムにも登壇された山本ひろ子先生です。私も先生の書かれた「鉄の女神」に衝撃を受け、現在に至ります。山本先生は勤務されていた大学や私塾「成城寺子屋」の学生たちを連れて、この吉田に何度も通われていました。先生と親交があり、吉田で同席され神楽を観ていた(もしくは演じた?)方々も、調査や今回の「神楽でめぶき」に関わっておられます。

写真は「大蛇退治」の大蛇。石見神楽の提灯蛇胴を使用しても、かつての幕蛇の名残を感じさせるような様相です。神楽がきっと好きになる神楽談義をしてくださった、島根県立古代出雲歴史博物館の岡宏三先生のお話がよみがえります。

たたらに限らず、過疎化・高齢化であるこの地域の歴史文化とどうかかわっていくか、元小屋という場を通じてこれからも提示できたらと思います。(文責 小原)

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